あしながおじさんの育児休業ブログ

とある平凡なサラリーマン新米パパ(東京都調布市在住)の育児休業体験の記録です。これから育休を取ろうと思っている男性はもちろん、奥さんの参考になれば嬉しいです。

父親の自覚がわからない話

 

こんばんわ。

 

めっきり寒くなってきましたね。みなさん、体調など崩されていませんか?

 

子育てあるあるなのかもしれませんが、この時期、何を着せていいか本当に迷います。

うー、とか、あー、しか言わない赤ちゃんが、暑いのか寒いのか分からんのです。

妻と、あーでもないこーでもないと、服を選ぶのが日課です。(そして、先月までぶかぶかだった服がパッツンパッツンになっている事に戦慄を覚えます。。)

 

さて、今回は最近の私のモヤっとしている事柄についてのお話です。

先輩ママや先輩パパにも是非ご意見をもらいたいトピックです。

 

『父親の自覚』って何だ?

私は世にも珍しい育休パパとして、人に会えば『いいパパだね〜』と高い確率で言われます。ワンオペをしているママからは、『うちの旦那は父親としての自覚があるのか、、』と小言も聞こえてきます。

 

私は、決まって『いえいえ、、』とバツの悪い返事をしています。

自慢に聞こえると嫌だから、他の家庭の事だし社交辞令で済ます、という理由からそんな返事になるのですが、それ以外でも私はこんなことを考えています。

 

『父親の自覚、、ってナニ?』

 

誤解を恐れずに言えば、私は『俺って父親してる!!』という感覚にピンときていません。いや、もちろん息子は可愛いし、抱っこだって寝かしつけだってやります。

大黒柱として、仕事に復帰したら頑張らないと、とも思っているし、貯金や保険にも加入しましたよ(笑)

 

でも、多分、そういう義務っぽいことは、みんなのイメージする『父親の自覚』と違う気がするし、私もなんか違う、、と思っています。

 

周りから見れば、育休を半年も取得した私はさぞ『父親としての意識高い系』に見えているのですが、うーん、ごめん、どこに意識を持っていくべきかも実はわかってません。

 

色々悩んでみたし、某知恵袋も見ましたが、実は世の中に明確な『父親の自覚』という事柄の定義はないんじゃないかと思って、私なりに検討してみることにしました。

 

考えるべきは、『自分自身が持つ父親のイメージ』と、『何がママ(たち)から期待されているのか』の2点。この両方から『父親像』の焦点を結んでいきたいと思います。

 

私の父親のイメージ

自分の父親のイメージを考えると、まず思い浮かぶのが実の父親ですよね。意識せずとも、そこから影響を受けるのは間違いありません。

 

実の父親にしてもらったことを思い返すと、まず何より不自由なく大学までやってくれたことがありますが、これは『義務系』の話なのでちょっと横に置いておきます。(今にして思えば、これだけでも超尊敬する事です。私にその甲斐性があるかどうか。。)

それ以外では、電車が好きだった私を土日には駅に連れて行ってくれたことや、冬にはスキーに出かけたこと、塾の送り迎えも嫌がらずにやってくれたことが思い出されます。

 

ここで問題なのは、『記憶のある範囲』の思い出しかないことです。思い出なんだから当たり前なんですが、要は記憶がないから今私が経験している乳幼児期の父親の役割について、実の父から学ぶことが無いのです(笑)

他に兄や親戚の事も思い返しますが、例えばキャッチボールをするとか、キャンプに行くとか、どれもある程度大きくなってからの父親っぷりで、私が今知りたい乳幼児期のパパのイメージが全く湧いてこないのです。。

 

このブログを自分で振り返ってみると、あんまり子どもと私の関わり合いに焦点を置いていません。ほとんど、妻と私の話なんですよね。私に、『乳幼児期の父親の役割』のイメージがないからか、実際、私は『妻』のことを中心に捉えながら育休生活を送っています。

 

この妊娠、出産、育休という経験で、『旦那としての自覚』は相当高まったと感じています。ですが、皮肉な事に、妻の『母親』らしい振る舞いに比べて、私の『父親』らしさは疑わしいのです。

 

残念ながら、子どもが乳幼児期の現在において、私にはやっぱり『父親の自覚』というイメージは持てなさそうです。

 

ママ(たち)からの期待

 

これはどうでしょうか。

皆さんは、乳幼児期の旦那の役割についてどうお考えですか?

 

某知恵袋や子育てブログなんかを読んでいると、まぁほんとうに色々な『父親への期待』が溢れてます。

 

全く育児参加しない、子どもに興味を持たない、飲み会ばかりでムカつく、夜起きない、残業ばかり、妻への共感が無い、予防接種を受けないと言った定番から、働かないとか、怒鳴るとかちょっと深刻なものまであります。

 

ひとつひとつをカテゴリーに分けて考えるのは難しそうなので、無理やりひとまとめにすると、究極的には『ママと同じ視点・レベルで赤ちゃんと向き合う』ことが求められているのかなー??と仮説を置いてみます。

 

しかし、これは、私の求める答えと少しズレています。私は、『父親』の自覚の定義を考えたいのです。『親』と言う意味では、母親も父親も無いので、この仮説はたしかにその通りなのですが、私は男性が女性と完全に同じ視点になるというのは難しいと思っています。

 

あまり男女の違いを一般化するのは好ましくないので、我が家の例としてご理解頂きたいのですが、出産後の妻を見ていると『こりゃ敵わん、、』と思うことは沢山あります。

 

例えば、視野の広さです。カメラのレンズに例えると、男性は単焦点レンズ、女性は広角レンズのような物事の捉え方をする傾向があると思います。

 

笑い話ですが、例えば炊事ひとつ取っても、男性は、料理本を買って研究しだす、包丁などの道具や調味料にこだわり出す、あるいは時間をかけて凝った料理を目指したがる、この3点のいずれかのパターンにハマると思います(笑)

炊事は調理だけでなく、食材の買い出し、献立を食材消費計画とあわせて考える、食器は洗って片付ける、シンクをキレイにするまでの一連の作業ですが、男性は調理にズブズブハマる。

同じように、ゴミ捨てもそうですね。旦那に『ゴミ捨て』を頼んで『捨てるゴミどこ?』って言われた人もいるはず。ゴミを集めて、袋に入れて、ゴミ捨て場に持って行って捨てて、ゴミ箱に新しいゴミ袋を入れるのが依頼事項だと気がつかない男性は多いかと。私もそうでした。

 

妻はとにかくよく気がつくのです。特に息子の安全や健康に関わる事に関しては、指摘される度に、『なるほど、そうだよな』と思うことばかりです。言われれば単純な話だけど、そこまで思考が及ばないんです

 

私も曲がりなりに育休パパですから、妻の視野の広さに追いつこうと思うのですが、なかなか難しいというのが本音です。学習能力が無いと言えばそれまでですが(笑)

 

また、妻はいつのまにか、『こども中心』の思考になってます。何をするにも、まず子どもの事を先に考えてる。私は情けないかな、まず自分の事を考えていて、自分5、妻3、子ども2くらいの感じです。。

 

それに溢れ出る息子への愛情です。側から見てても、コップから愛が溢れそうです(笑)私はあんな顔で息子と触れ合えている自信はありません。。

 

この4カ月、ママになった妻に追いつこうと私なりに努力してきましたが、どうにも敵わない。私の至らなさなのかも知れませんが、こういう経験から、追いつく努力は続ける一方で、『父親』ならではの親の自覚とは何かも考えたいのです。

 

どうやら、ネットに溢れる声でも、乳幼児期の『父親の自覚』の明確な定義は分かりそうにありません。

 

父親像を探す旅は始まったばかり

 

『女性は妊娠期間中に母親になる準備ができていて、男性は10ヶ月遅れで親になる。だから父親としての自覚も遅れて芽生える。』的な話は、ヤル気満々で育休生活を過ごしている私には認めたくない定説なのですが、残念ながら受け入れる必要はありそうです。

 

ただ、そもそも乳幼児期の『父親の自覚』という漠とした言葉に明確な正解が見つからない。それでは、どうやってその答えを見つけていけばいいのか。

 

悶々としてるとき、高校生の息子さんがいる、ある大先輩ママとパパから『男は父親に敢えてなろうとしないと、その自覚は持てないんじゃないか。』という言葉をもらいました。

 

なるほど、そうかと。目から鱗です。先輩のお言葉には妙な説得力があります。

 

乳幼児期の父親の自覚とは、父親になろうともがく事と心得たり。

 

物凄くつまらない結論ですが、要は乳幼児期に大事なのは、嫁さんに『俺稼いでくるから、子どもは任せた。あとヨロピク。』じゃなくて、なんか何をしていいかもよく分からないし、抱っこも寝かしつけも不器用だし、嫁さんにも怒られるけど、それでもとにかく我が子と関わろうとすることなのかな。そういう姿勢や態度が無いことを世のママ達は嘆いてるのかもしれません。ちょっと不器用な新米パパを笑ってはいけないのかも。

 

そんなこんなで悩んで失敗して、2年、3年すれば、休日に公園で子どもとキャッチボールをする『父親の自覚ある』親父になれるのかもしれません。

 

今は今で、間違ってない。私は、そう思うことにしようと思います。すまん、息子と妻よ、もう少し時間を下さい。